肝臓の細胞がウイルスの感染やアルコールなどにより破壊と再生を繰り返すことで、硬くなり機能が低下している状態を肝硬変といいます。
ウイルスやアルコールなどの影響で肝臓に炎症が起こると、修復する際にコラーゲンというたんぱく質が増加し肝臓全体に広がってしまいます。
悪化すると腹水や肝性脳症・食道静脈瘤などを起こし、余命にもかかわる病気です。初期症状が現れにくく気づきにくいため、検査による早期発見が重要です。
C型肝炎による肝硬変が最も多く全体の約50%といわれています。次にアルコール性肝障害が約20%、B型肝炎が約10%です。
肝臓が硬くなることで血管の圧力が高くなり、静脈瘤が発生することがあります。破裂してしまうと大出血を起こすため、手術での対応が必要な場合もあります。
また、肝機能の低下によってアンモニアなどの老廃物が処理できなくなることで脳症になる可能性も高まるのです。
他にも腹水などは悪化すると呼吸困難を起こすなど、命にかかわる合併症が多くあるので注意しましょう。
一度肝硬変になってしまった組織は完全に元に戻ることはありません。しかし、医療技術の発展とともに肝機能の維持や進行を抑えることができるようになってきました。
肝臓がんや食道静脈瘤などの合併症に対する予防や治療が大切です。
これ以上悪化しないよう生活習慣や食生活を工夫することで肝機能を正常により近づけることはできます。
しかし、損傷した肝臓の細胞は戻らないため完治は難しく、定期的な受診が必要です。
治療や生活習慣の改善で肝機能の維持ができるため、早期発見と早期治療を心がけましょう。