肺がんになりやすい人には“共通点”があった??

2026年07月29日 15:52

「自分はタバコを吸わないから、肺がんとは無縁」ーーそう思い込んで安心していませんか?

確かに喫煙や受動喫煙は代表的な要因ですが、実は非喫煙者の日常にも、想像以上に多くの「見えないリスク」が潜んでいます。

排気ガスなどの大気汚染だけでなく、見落とされがちな「三次喫煙」、さらには毎日の料理で発生する油煙まで、何気ない習慣が肺に負担をかけているかもしれません。

「受動喫煙がリスクを高めるのはもちろんですが、他にも排気ガスなどの大気汚染と、ホコリに潜む『三次喫煙』が肺の細胞を静かに傷つける要因として挙げられます。

自分はタバコを吸わないから肺がんにはならない、と安心してしまうのはごく自然な心理です。しかし、非喫煙者を取り巻く環境には、目に見えないリスクが潜んでいます。

日本肺癌学会の指針でも受動喫煙は確実な発がん要因としつつ、近年はそれに加えて、以下の要素を指摘しています。
【非喫煙者の肺を脅かす環境要因】
・大気汚染:交通量が多い場所で窓を開け放つと、PM2.5などが部屋に入り続け、呼吸によって肺の奥の「肺胞」に達します。

・三次喫煙:タバコの成分が家の中のホコリに吸着し、空気と反応して発がん性物質に変化して、これを吸い込んでしまう現象です。

・アスベスト:古い建材などに含まれる物質の吸入も強力な危険因子です。

特に見落とされがちなのが、部屋の衛生状況に関わる三次喫煙です。

【ホコリ(三次喫煙)で細胞が傷つくメカニズム】
・喫煙者がいた部屋のホコリにタバコの成分が吸着する ・化学反応を起こし、強力な発がん性物質が生み出される

・舞い上がったホコリを吸い込み、肺の細胞の遺伝子が傷つく

・傷ついた遺伝子を修復する過程でエラーが重なり、異常ながん細胞へと突然変異する」

毎日の調理で発生する油煙を換気せずに吸い込み続ける習慣が、長期的な肺への負担になる可能性があります。

冬の寒い日や換気扇の音が気になるとき、つい換気を怠ってしまうお気持ちはよく分かります。毎日の家事の中で、空気の汚れまで気にしていられないというのも本音でしょう。

しかし、毎日の台所に潜む『油煙』は、長期間蓄積すると肺の細胞を慢性的に刺激する要因になります。高温で油を熱した際に発生する煙(調理ヒューム)には、微細な粒子となった有害物質が含まれています。

調理の油煙が肺の負担になるメカニズム】
・換気扇を回さずに、高温で油を使う炒め物や揚げ物を行う

・微細な油煙(調理ヒューム)がキッチン空間に充満する

・調理者がその煙を無防備に深く吸い込み、肺の奥に油の粒子が沈着する

・長年の蓄積により、肺の細胞に慢性的な刺激と炎症を引き起こす

国際がん研究機関の分類において、高温での揚げ物調理に伴う排出物は、タバコほどの確実な発がん性を指摘されていませんが、『おそらく発がん性がある』とされています。

換気扇を回さずに高温で炒め物をすると、微細な油の粒子が部屋に充満します。日常の何気ない家事環境が、肺の細胞を痛めつける原因になり得ることを知っておいてください。」

肺がんは初期症状がほとんどありません。咳や息切れが出てからでは、すでに進行しているおそれがあるため、自分自身の状態を症状だけで判断するのは危険です。

調理前の換気扇稼働やこまめな掃除、そして年1回の検診。これらはどれも、今日から取り組める小さな工夫です。日々の生活環境を整えることは、肺の細胞を守るための大きな一歩となります。

記事一覧を見る