慢性胃炎とは、胃の粘膜に炎症が長期間続いている状態を指します。
多くはピロリ菌感染が原因で、初期には自覚症状がほとんどありません。
しかし、炎症が長く続くことで胃粘膜が弱り、萎縮が進行していきます(萎縮性胃炎)。
この状態が長く続くと胃の粘膜が腸に置き換わり(腸上皮化生)、胃がんの発生リスクが高まることが分かっています。
原因の大半はピロリ菌の感染です。
胃の重苦しさ、食後のもたれ、少し食べただけでお腹がいっぱいになる早期満腹感、食欲低下などが続く場合は注意が必要です。
以前と比べて症状が変わった、あるいは悪化していると感じる場合は、胃カメラなどの精密検査を検討すべきサインだと考えましょう。
それから原因不明の体重減少が見られたり、貧血や黒っぽい便などが見られたりした場合には、胃の出血や進行した病変のサインである可能性があります。
また、胃痛がないから大丈夫と考えるのも危険です。胃がんは痛みを伴わないことも多いのです。
慢性胃炎から胃がんへは、症状がないまま進行するケースが少なくありません。
特にピロリ菌感染が一度でもあった人や、萎縮性胃炎を指摘されている人は、症状の有無に関わらず定期的な胃カメラ検査が重要です。
「年齢のせいで消化力が落ちた」「胃が弱くなった」などと自己判断せず、念のため医師の診察を受けるようにしましょう。
萎縮性胃炎は、ピロリ菌を原因として慢性的に炎症が起こることによって胃の粘膜が薄くなり、胃酸や消化酵素を分泌する細胞が減少した状態です。
これが胃がんを招く下地になり、萎縮が強いほど胃がんのリスクは高くなります。
慢性胃炎がある人は胃がんの発症リスクが約5倍になるということが明らかになっています。
禁煙、塩分を控えた食事、バランスのよい食生活が基本です。また、胃の不調を我慢せず早めに受診することも重要です。
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